秋山駒次郎 金彩割取人物草花図皿

作品の解説

割取の構図、盛金、白盛(白の“盛り絵の具”そのものを指す場合もあります)による絵付、細密画など、明治後半までに生み出された九谷焼独特の技法や絵の具を使って絵付されています。

二つの割取の中に人物図が、また別の割取の中に草花図が細密に描かれています。金彩や金襴手、あるいは盛金や白盛の技法で装飾しているため、手の込んだ中皿です。

サイズ 径 約17.9cm 高さ 約2.3cm

状態  キズ、擦れ、割れ(その修復も含む)なし

一つの割取には、物語調の絵付がされ、何かを持つ侍と対峙する別の侍、二人を見守る家来たちが綿密に描かれています。

 

もう一方の割取には、舟に乗って富士の山を見物して戻る女性たちや船着き場ののどかな情景が描かれています。侍たちの情景とは対照的な描き方です。

全体的にも、金彩の侍の袴、細書きされた亀甲模様の石垣、盛金で輝く茅葺の屋根や松や柳の枝などが繊細な筆遣いで描かれています。

明治中頃から盛んになった白盛の技法がされています。この作品では、帆の白さやその膨らみ、羊歯(しだ)の裏白(長寿や一家繁栄を表すおめでたいものを意味しました)のような草の葉にも白盛を用いて、素地の色と微妙な対比をしています。

銘は「九谷/秋山製」と書き入れています。ほかにも「秋山堂」「秋山駒次郎商店」などがあります。

作品の制作者

作品の制作者については「秋山駒次郎の所蔵品と陶歴」を検索してください。

管理№ 19083108
展示開始年月日 2020.5.15
売却 売却済み
備考